ビジネスがデジタル化してるって?

「デジタル化」って何?

ここ数年、急速に「デジタル」というキーワードがビジネスの場で語られるようになってきました。一昔前には、アナログの対語としての言及される単語だったかと思いますが、いまはビジネス戦略やオペレーション上の概念として取り扱われています。

ということで、「ビジネスのデジタル化」とか「デジタル トランスフォーメーション」とか聞くようになったけど、何がポイントなの?という方向けに、ちょっと解説してみようと思います。

「デジタル化」の背景

ITの処理能力は、絶え間なく進化を遂げてきましたが、近年はクラウド環境なども整備されたことで、立上げ・利用のコストも格段に下がりました。また、いわゆるスマートフォンの普及により、個々人が日常的に情報端末に接する状況が生まれました。さらに、センサー類の小型化・高性能化により、さまざまなモノやヒト(の行動)からも情報が生み出されるようになってきています。

このような技術面の進化によるシナジー効果が一線を越えたことが、昨今の「デジタル化」の背景でしょう。

大量データに基づく分析が可能に

データがデジタル化されていることの利点は、「まったく同じものを労力なく複製できること」「コンピュータで大量処理可能なこと」にありますが、上記のような環境変化の中で、この利点が爆発的に活かされることとなりました。

すなわち、大量なデータを、より複雑な組合せで分析することで、これまで人力では成しえなかった分析・予測が可能となったわけです。今日では、データの山からどんな知見を見出し、素早く実行に移せるかかが、ビジネス上の大きなテーマとなっています。

情報発信の主役は個人に

また、デジタル化された端末が、世界中のヒトの手にわたる世の中となりました。(当たり前に使っているスマートフォンも、総務省の統計によれば、数年前の平成22年度時点で普及率はわずか10%弱。なんと変化の速いことでしょう・・・。)

これは、「情報」を生み出し流通させる主導権が、企業あるいは政府から、一般の人々に移ったということを意味しており、ビジネス環境の大転換といえます。

企業は、消費者が生み出す大量の情報を分析して、ニーズや潮目の変化を的確に読み取るとともに、消費者ひとりひとりに対する最適化したコミュニケーションも求められるようになってきました。(そして、最近のデジタル技術はそれを可能にしています。)

また、コミュニケーションの量と速度も爆発的に上がりました。デジタル化されたコンテンツは、リアルタイムに「シェア」可能で、あっというまに消費されていきます。いわゆる「ネット上」のブームは突然やってきて、あっさりと下火になりますね。情報の流通は、もはや企業や政府が統制できるものではなくなりました。

デジタル化したビジネスの特徴

最後に、こんなデジタル化したビジネス環境では、こんな特徴があるように思います。

  • ビジネス創出にあたり、モノや設備といった物理的資産の有無や、地理的な条件は、必ずしも制約にならなくなった。
  • 変化が急激であるがゆえに、「安定」していた組織にとってはピンチで、変化に追従できる組織にはチャンスである。
  • 情報をつなぎあわせるコミュニケーション基盤の重要性が増したが、これは人が集まれば集まるほど価値があるため、上位寡占状態になりやすい。プラットフォームとしての地位を築いたプレイヤーが大勝ちする。

上記に挙げたような動き以外にも、シェアリングエコノミーやクラウドファンディングなど、今までになかったビジネスモデルの創出も、デジタル化社会のなせる業といえます。(デジタル化により、コストがかかるポイントが変わってきたのですね。)

このようなデジタル化した社会の中では、企業も今までのやり方では生き残っていけません。
どんな変革が求められているのか、どんな成功事例があるのか、手探りで考え続ける必要があります。