生鮮品をネットで買う時代はすぐそこ?食品ECがアツい!

EC化が進むファッション業界では、一部の企業でEC化率(EC売上が全体売上に占める割合)が30%を超えるほど高くなっています。個人的には「衣服は着てから買うもの」という感覚でしたが、ここ数年は自らもインターネットで衣服を買っており、時代が変わる速さを感じています。

さて、次にEC化が進む商材は「食品」です。

4月には生鮮品を取り扱う「Amazon Fresh」が日本でのサービスを開始しましたが、その他にも様々な動きがあります。

Amazonのライバルとなるか?セブン&アイが挑む生鮮品EC

セブン&アイがマーチャンダイジングを、アスクルが物流を担当する形で、生鮮品EC事業を立ち上げるそうです。

“11月末をメドに30~40代の有職女性や子育て中の女性などをメインターゲットとして、野菜や精肉、鮮魚などの生鮮品のほか、同社が展開中のプライベートブランド(PB)食品である「セブンプレミアム」といった冷凍食品や惣菜などを販売する新たな生鮮品EC事業「IYフレッシュ(仮称)」をスタートする”

セブン&アイHDがアスクルと生鮮品ECに挑む――食品を小刻み時間指定配送 (2017/7/18)|通販新聞

セブン&アイは現在も「オムニ7」というECサイトを運営していますが、大量のSKU数の管理や各店舗からのピッキング業務による膨大な業務量が課題となっていたとのこと。今回、商品を限定した上で「アスクルの配送力」とロハコのプラットフォームを利用し、生鮮品ECに挑戦するそうです。

冒頭の「Amazon Fresh」と正面から勝負をすることになります。日本勢にも頑張ってほしいですね。

ファッションECのノウハウ展開?食品系ネットショップ

食品カテゴリに絞ったECサイトをファッション企業が展開しています。

“オンワードは、2000年に“日本の食文化を世界に発信すること”を目的とし、日本の伝統的な職と器、和の空間にこだわった、そば懐石レストラン「円」をパリ・サンジェルマンに出店した。(中略)今回開始した「オンワード・マルシェ」は、レストラン「円」のコンセプトをベースに、こだわりの食と器などを集めて販売する、上質・高感度なグルメスタイルECとなる。
取り扱いカテゴリーは、「お酒」「お米」「調味料」「おかず・おつまみ」「スイーツ」「水・飲料」「器・キッチン用品」の7種類で開始”

オンワードの新挑戦!食へのこだわりが詰まったECへ(2016/11/25)|ECのミカタ

生鮮品はありませんが、EC化が進んだファッション企業が、ECの運用ノウハウを横展開するケースは今後増えていく可能性もあると思います。

また、上記のようなコンセプト型EC(筆者造語、逸品やブランドを推し出すEC)は食品分野で増えているようです。

食品系ネットショップのデザインはこう作る!ハイクオリティECサイト10選 part2(2017/4/12)|ネットショップの壺

定期購入型のECで異業種から参入

日本の総合商社も、食品系EC市場を狙っているようです。

“サブスクリプション型食材デリバリーサービス、いわゆる「ミールキットEC事業者」のChefmarketの株式の一部を取得したことを発表した。総額120万ドル程度のシリーズAラウンドでの出資で、三井物産の持分比率は5%程度となるという。”

次のEC事業機会は「食」―三井物産がロシアのミールキットECに出資(2016/6/15)|Techcrunch

 

まさに群雄割拠、といった食品EC業界ですが、ECの巨人アマゾンはどのような動きを見せているでしょうか。

Amazonは「倉庫の自動化」で競争優位性を得る算段?

アマゾンによるホールフーズ買収は、その買収額の大きさに話題となりましたが、次の買収先と予想されているのが、英国でオンライン専業スーパーを展開する「Ocado」です。

“Some analysts believe the Amazon/Whole Foods deal increases the chances of an Amazon takeover of Ocado or of a partnership deal, or of other U.S. grocers seeking Ocado’s technology.”

Amazon/Whole Foods deal piques U.S. interest in Ocado (2017/7/5)|Reuters

Bloomberg によれば、アマゾンは「倉庫の自動化」こそが食料品ECにおける成功のカギと考えているとのこと

“Amazon sees automation as a key strategic advantage in its overall grocery strategy, according to company documents reviewed by Bloomberg before the Whole Foods acquisition was announced.”

Amazon Robots Poised to Revamp How Whole Foods Runs Warehouses (2017/6/26)|Bloomberg.com

一方、Ocadoは多くのエンジニアを抱え、「倉庫の自動化」に強みを持つ企業ですから、買収候補となるのも当然、と言えそうです。

“Ocado ships more than 2 million items daily to customers in the UK, and has 700 in-house developers working on software for managing its customer fulfillment centers.”

What will Amazon’s buying of Whole Foods mean for our smart fridges? (2017/6/17)|readwrite

 

様々な企業が「食品EC」市場を狙っており、今まさにホットな市場であることがわかりました。

近い将来、自分の子供に「昔は自分で歩いて食べ物を買いに行っていたんだよ」なんて話をする日も来るかもしれませんね。